タカラヅカ300本パックなる大盤振る舞いをぽちりまして。

ステイホーム週間なぞと名付けられている今年のゴールデンウィークですが、楽天タカラヅカ300本パックなる大盤振る舞いをぽちりまして、色々と見ては楽しんでいます。

 

あかねさす紫の花(博多座

このパックで大海人皇子ver、中大兄皇子ver両方見られるのが嬉しい。

なんという充実したメンバー…………花組の実力者ばかりでどのナンバーも歌うまさんばかりで圧倒される

娘役方のお役が多いとお衣装も華やかで美しい。額田女王(仙名)、鏡女王(桜咲)、舟坂郎女(芽吹)、小月(乙羽)、十市皇女(音)、鵜野皇女(華)、様々な女人が物語る美しさよ。

まずは大海人皇子verから視聴。

みりおさん大海人皇子とゆきちゃん額田女王はもう言うことなしに素晴らしく。大海人皇子中大兄皇子に問い詰められるたびに額田女王の頭飾りがしゃらしゃらと揺れて美しいこと……哀しいシーンなのに美しく。

れいちゃん天比古は愚直なまでに額田を愛して慕っていてつい感情移入してしまいますね、れいちゃんはこういう内に何か秘めたお役を演じるのが上手だと思う。抑えと激情の両面をみせられるから心の動きがより光る。その天比古にずっと寄り添う小月おとえみちゃんがいじらしくて。ちょっと婀娜っぽい姐さんから天比古のそばに居続けるところまでいじらしくて可愛い。たそ銀麻呂も情深いおっさんらしさがこの人ならではのお役。

くみさん舟坂は抜群の安定感。どの作品でもこの方がいると物語の解像度が上がるように思う。

十市皇女の音くりちゃんは童女の可愛さ満点。15にしてはやや幼いような気もしますが、大海人皇子額田女王の間の子どもであることを強調するために少女らしさより子役っぽさを演出したのかなと思いました。木の実の歌はやはりお上手。『花より男子』や『マスカレードホテル』での豹変っぷりを知ってから見るとこの時の純朴さとのギャップが激しい。演技の幅にお歌の上手さも兼ね備えていて恐ろしい(勿論褒めてる)。

鵜野皇女の華ちゃんは額田女王との会話ワンシーンでぐっと語りますね、芯のある女性を演じるのは彼女のはまり役というか。100期生はこの時研いくつでしたっけ……研4……?

大友皇子の愛乃くんは下級生ながら口跡さわやか。

中大兄皇子ver

お役だけではなく展開、演出が2パターンでちょっとずつ違っていて、うん、これは通いつめたくなる……。演者側は覚える量が多くて大変かもしれませんがどちらも魅力的。こちらのパターンの方が中大兄皇子を慕う弟らしさが強い大海人皇子。れいちゃんのわんこっぽさが活き活きしていている。最初の馬駆けを表現したような振りはれいちゃんの方が野性味があって個人的には好き。大人の男の嫌らしさはちなつさんの方がお上手か。ここはやはり学年の差もあるような。即位の儀での酔ったふりして登場するシーンは美しさが光っていた。自分の元妻と兄がともに舞う姿を見た後のギラギラした舞からの乱舞、そして終幕。宝塚の中心は愛だと感じ入る終焉でした。

 

とりあえず一旦保存。また見たら書き足すかも。

 

Sante!

しょっぱなからなんちゅー豪華なオープニングで

からのいきなり中詰めかといわんばかりの群舞、銀橋渡り豪華~~~~~~~

ここの天使ちゃんたち可愛い可愛い。

男役群舞からの3カップルでのダンス、ここでひらめちゃんが花娘だー!?と一瞬バグる。ゆきちゃんのおみ足はダルマやタコ足のお衣装が似合いますね。

れいちゃんとしろきみちゃんのコックさん。花男のナイスコンビナイスカップルを思い出す。美味しいスープができたと思いきや「うえーーーーーーーーーー」なのか、そうかwww

銀橋渡りからのデュエダンからの銀橋渡り。マイティ―銀橋渡りソロですね。

れいちゃんは踊ってる時がやっぱりいちばん楽しそうで素敵。酔っ払い風味のロケットボーイやんちゃでいいな。このロケットのお衣装お色もデザインも可愛い。カンカン風味でふりふりのペチパン見せるのも元気いっぱいのロケットだからアダルトっぽくならなくて絶妙なバランスだなと。

からの明日海さん女装。細い。周囲が比較的ボリューミーなフリフリお衣装だから余計細さが強調されるような。ちらちらと目に入る舞空ちゃん(強い)

そして専科お二方の魅せ場。艶やかに聴かせていただいて……。ショーで専科さんがしっかり一場面持たれるのは珍しいような気がしますがこれはいい場面。

死と復活の場面。キキちゃんはこういうちょっとエキゾチックな要素が入ったお衣装が似合う。明日海神はほんとにキリスト様みたいな。茨の冠がこうも似合うか。あきらさんに羽むしられちゃう華ちゃんかわいそ。聖歌?讃美歌?のソロは音くりちゃん。この場面に彼女以外の人選はなしと思わせる歌声。音くりちゃんは祈りの歌がとても響く歌い手だと思う。千秋楽映像なのでお花をつけた退団者への拍手があたたかい。

もういちどエピローグ5人の場面。主題歌を歌いながら銀橋渡りする姿は華がある。失礼ながら申せばこの5人超絶歌うまが揃っている訳ではないのだけど美しく聞かせることができるのは路線スターの凄さかなと。

エイトシャルマン!!!!!!!!!!これはゆきちゃんの魅力を語るうえで外せない。退団さよならショーでも人数バージョンアップ版をやってましたが、花娘の上品さと美しさ優雅さがありながら力強くて何度も見返したくなる。

この仙名エイトシャルマンと愛希怒りのロケット(@月組BADDY)は娘役の力強さという点で共通しているものの、ベクトルは別方向に向いているのが興味深いです。

フィナーレ、男役群舞で飾りのない燕尾服で胸には赤薔薇。一人だけ白薔薇というのが涙を誘う。

音楽もクラシカルにこれぞ正統派男役群舞!と言わんばかりの美しさで好きです。

エトは音羽・朝月・更紗の96期娘役でのトリプルエトワール!ひらめちゃんはこの公演後に組替えになったので同期生での思い出になったのでしょうか。

 

おうちでタカラヅカ第2弾もきたので見るもの沢山で嬉しいばかりです。

『金色の砂漠』プロローグの柚香・瀬戸・水美・鳳月歌い継ぎ

ここの歌い出しの前、階段へ降りる振りが美しくて、お顔が見えずとも背格好から男役さんなのは分かるのだけど立ち振る舞いはバレリーナのようで、そういえばれいちゃんはバレエがベースにある人だった……と思い出す。Sante!やBEAUTIFUL GARDENでも花男スターの歌い継ぎは声質や歌い方の違いと美しさが堪能出来て好きな場面。

熱く常に持ちうる全力で歌う柚香、低音に渋い風格とダンディズムを魅せる瀬戸、癖がなくのびやかさのある水美、高音の響きにある種の高慢さとノーブルさが同居した魅力のある鳳月、それぞれの良さがあって華やか。