低用量ピルについて書いていく
低用量ピルについて書いていく記事
ググると意外に低用量ピルのレポが少ないようなので参考程度に書いていきます
当然のことですが医薬品なので効果には個人差があり、あくまでも一個人の経験談です
これをご覧になった方が服用すべきかどうかは医師とご相談ください
経歴は下記の通り
・低用量ピルユーザー5年以上
(ラベルフィーユ→ファボワール→ヤーズフレックス→ファボワール→フリウェル)
・生理痛対策で服用中
・以前は2日目はロキソニンがお友達
センター入試本番に生理痛で気持ち悪くなり吐いて救護室担ぎ込まれる、痛みで目が覚めては鎮痛剤が効くまで布団の上でのたうち回るなど生活に支障が出ることがあったので服用開始しました。なので低用量ピルの服用は生理痛の軽減が主目的です。※完全に生理痛対策のため避妊目的の方とは服用方法や薬の選び方が異なる可能性があります
検査の結果では子宮内膜症や子宮筋腫はなし、喫煙歴なし、血圧正常値、20代(低用量ピル処方にあたりハイリスクとされる要素は特になし)
病院の選び方
個人的には婦人科単科一択。
産婦人科の待合室で妊婦さんや赤ちゃんに囲まれながら待つのは周囲の視線がしんどい。特に10代なら婦人科&女医さんの方が精神的ハードルが低いと思う。「〇〇産婦人科」より「〇〇レディースクリニック」みたいな名称の病院の方が比較的当たりの確率が高い気がする(個人的には)。
HPで低用量ピル取り扱いを明記している医院を探して、後は通いやすさと口コミを参考に選びました。低用量ピルの取扱いを明記し、料金表を掲載しているクリニックは低用量ピル服用にも積極的な気がします。ハズレの婦人科だとピル否定派の医者に当たる可能性も否定できないので、HPの記載でピル肯定派かどうか確認しておく方が安心。痛くてしんどくて医者行ったのにうーん若いからね~とりあえず基礎体温数か月つけてみて?で適当に返される医者はやっぱり嫌だ。というか困ってるんだから今すぐどうにかしてくれって思うので。
正直情報が古かったり不十分な部分もあるのですが、下記サイトも病院選びの参考にしました(東京都と大阪府しか価格ランキングがないのが惜しい)
私はパブメドまでは見なかったけど気になる人は確認されると尚良いのではないでしょうか。
以下服用レポ・服用した順に書いていきます
(※レポ内に記載している価格はこの記事を書いている人が服用していた当時の負担額なので現在の薬価と異なる場合があります)
ラベルフィーユ28
第2世代
価格:2000〜2500円くらい(1シート)
最初に受診したクリニックではラベルフィーユかファボワールが第一選択肢でした
メリット
・痛みで起き上がれずのたうち回る状態から解放された
・取り扱っている病院が多い
・保険適用外の中では安価なことが多い
デメリット
・三層性なので生理日ズラすのがやや面倒
・生理痛自体はなくならなかった(私の場合)
ファボワール28
第3世代
価格:2000〜2500円くらい(1シート)
メリット
・一層性なので生理日ズラすのが楽(ラベルフィーユから変更した理由でもある)
・肌荒れ改善効果が高かった(私の場合)
・取り扱っている病院が多い
・保険適用外の中では安価なことが多い
デメリット
・生理痛自体は以前よりも軽くなったが1〜2日目の鎮痛剤はほぼ毎回服用
・出血量は微減程度
・飲み始めのマイナートラブルが地獄だった
・最終的にPMSが酷くなったので飲み続けられなかった
・無駄毛が増えた
飲み始めは身体に合わず、3シート飲み切るまで消退出血(生理)のたびに急性胃腸炎状態(気持ち悪さ嘔吐胃痛腹痛)を起こしていた。起き上がれず水も飲めず嘔吐し続けるのマジ辛い。本気で辛い。しかし4シート目から嘘のように吐かなくなる(身体が慣れたらしい)。
ホルモンバランスの影響でムダ毛が濃くなることはあるようです。胸周りとかお腹とか妊娠すると濃くなりやすい場所が増えたので、ピルで偽妊娠状態にしている影響かな?と思います。面倒だけど無駄毛は処理すればいいのでスルー。
1年近く経過してからPMSが出るようになり、別の薬に変更。
ヤーズフレックス
第4世代
価格:保険適用で3000〜3500円くらい(1シート)
ファボワールが自主回収のため入手困難の時期があり、その間だけ服用
メリット
・上手くいけば120日間生理を起こさずに済む
・特にトラブルや副作用が出なかった
デメリット
・保険適用でも高い
・3シートまでしか処方してもらえない
・120日まで持たずに出血してしまうことの方が多い
・逆に言えばいつ出血するか予測し辛かった
短期間しか服用しなかったので正直あまり印象に残っていない。
フレックスだと120日連続服用可能にはなっているのですが途中で出血してしまうことも多いようで、出血のタイミングが読めないので不便でした。それなら28日周期固定で出血があると分かっている方が予定も調整しやすい(スケジュール管理より生理痛回避を望む人もいるので人それぞれだとは思う)。
保険適用の方が高くつくのは何故かググったらその理由があまりにも理不尽でキレた。
フリウェルULD
第1世代
シンフェーズ・ルナベルのジェネリック
価格:保険適用で900円くらい(1シート)
メリット
・圧倒的に安い
・保険適用
・月経量が激減した
私の場合は非常に抑制効果が高く、生理そのものがかなり軽くなった
これまでは低用量ピル服用しても鎮痛剤が必要だったのが不要になった
生理中だということを忘れるくらい楽
・貧血にならない
月経量が軽くなったことによる副次的な効果かと思われる
・専用シートケースがあるので持ち運びしやすい
外出先で飲む場合はケースがあると丸見えにならないし色々便利
デメリット
・ジェネリックなので病院によっては取り扱いが無い場合もある
・ニキビが増えた
肌荒れによく効くファボワールから変更したため反動が激しかった?
ホルモンバランスが落ち着くまでもう少し様子を見る予定
→6シート以上飲んだ頃ニキビは落ち着きました
→2020.12追記 やっぱりフリウェル服用中は顎ニキビがしつこくて皮膚科の薬をつけてもどうにもならないので別の皮膚科へ行くことを検討中
・1~3シート目でカンジダ再発
(元々体調を崩すと膣カンジダを再発しやすい体質なのでその影響かと)
→2020.12 カンジダは落ち着きました
・PMSは軽減されたが生理前の眠気がひどい
PMSで鬱々とするよりはマシなので許容範囲としています
2020.12 フリウェルでニキビができては中々なおらないのでジェミーナに変えてみました。数シート飲んだら感想書きに来ます。
2021.11 感想書きに来ると書いたのに忘れていた。ジェミーナは大きな副作用もなく悪くなかったものの薬価が高いので、かかりつけ医の提案でジェミーナとフリウェルを交互に飲む形を試したところニキビも落ち着きました。こういう飲み方はあまり一般的ではないように思われますのでもし試したい方がいたらご自分で医師へご相談ください。
ちなみにフリウェル×1シート、ジェミーナ×2シートの処方で6,240円かかってます(3割負担・再診・院内処方・2021/11現在)。保険適用なので3シートまでしか処方してもらえず、3か月に1度は受診しなければいけないのがちょっと面倒。
参考までに実際処方された際の価格記載
再診扱い、フリウェルULD3シート処方で合計3,020円(3割負担)
以下詳細
再診料 730
明細書発行体制等加算 10
外来管理加算 520
薬剤情報提供料 100
フリウェル配合錠ULD「あすか」 8190(130×63)
調剤料 90
処方料(その他) 420
合計10060→3割負担で3020
→2021.12 薬価等変わってデータが古いので打消し線入れておきます
薬価
保険適用低用量ピル薬価一覧
以下左から2019.9までの薬価→2019.10薬価→2020.12確認の薬価→2022.7確認の薬価
フリウェルULD 140.50→128.60→118.6→90
フリウェルLD 150.20→137.50→129.5(持田,あすか,東和)/117.3(サワイ)→97.1
ルナベルULD 314.10→298.90→259.6→213.1
ルナベルLD 251.60→242.00→237→204
ヤーズ 245.70→244.60→243.1→226
ヤーズフレックス 275.00→280.10→280.1→280.1
ジェミーナ 314.10→317.90→314→292.3
ドロエチ(2022/6NEW!)102.9
ちまちま文字で打ち込んでたら見づらいわ……と思ってExcelから表をコピペしてみたけれどはてなブログでの編集方法がよく分かっていないのでうまく表示されてなかったらすみません
保険適用低用量ピルの薬価変遷(気が向いて確認できた時だけ)
ヤーズは(かかりつけの先生との雑談によると)ジェネリックが出る話もあったそうですが、2019年夏?の審議会に入らなかったのでしばらく出ないとのこと。おまけにヤーズフレックスの薬価アップとか勘弁してほしい。
→2022/7追記
とうとう2022年6月にヤーズのジェネリック、ドロエチ配合錠あすかが出ました。
薬価は1シート2882.30 円、1錠102.90 円
ヤーズが1錠226円、ヤーズフレックスが1錠280.1円なので半額以下。フリウェルの方が薬価安い(LDは1錠97.1円、ULDは1錠90円)ので薬価承認されている低用量ピルでの最安値とはならないものの、ヤーズ派の人は乗り換えるとお財布への負担が軽くなるので嬉しいニュースです。
その他同時期に黄体ホルモン単剤ディナゲストのオーソライズドジェネリック、ジエノゲスト0.5mgも販売されたとのこと。
ジェミーナは2019.9に投薬制限解除された新薬でようやく3シート処方してもらえるようになったけれど、薬価が高い……。相性の問題はありますが保険適用外のファボワール等を選んだ方が安いパターンもありそうです。
ルナベルとフリウェルはちょっとずつ薬価が下がっている様子。
私の場合どの薬を選んでも1~3シート目はマイナートラブル続発するので、多少調子が悪くても諦めて飲み続けています。1シートで効果を感じられなくても、できたら頑張って4シート目くらいまで飲んでみるのもいいのではないかと思います。最初がしんどいから低用量ピル飲み続けられない人も多いとは思いますが、経験上4シート目あたりから楽になることが多いです。
私の場合は痛みで目が覚め脂汗かいてベッドの上でのたうち回るよりはマイナートラブルの方がマシだったので飲み続けられました。とはいえファボワール1~3シート目で毎月胃腸炎状態になったのは結構しんどかった。人生で初めて点滴打った。
軽い副作用ならどうにか3シート、頑張って6シート飲めば大体落ち着く(主観)
正直毎日服用するのは面倒ですが、生理痛で悩み苦しむよりずっと楽で、私にとってはQOL爆上がりする有難い薬です。試してみたいと思っている方は一度婦人科へ行ってみるのも良いのではないでしょうか。
自分用メモ
第一世代:ノルエチステロン
オーソM※販売終了
シンフェーズ
ルナベルLD/ULD(一相性):保険適用
フリウェルLD/ULD(ルナベルのジェネリック)(一相性)保険適用
第二世代:レボノルゲストレル
アンジュ
ジェミーナ(一相性):保険適用、超低用量
第三世代:デソゲストレル
マーベロン(一相性)
第四世代:ドロスピレノン
ヤーズ(一相性):保険適用、超低用量
ヤーズフレックス(一相性):保険適用、超低用量
ドロエチ(2022/6NEW!)(ヤーズのジェネリック)