20210213 瀬戸かずや退団の報に
朝から宝塚歌劇団のニュースが更新されているのをみてわー花組アウグストゥスその他の配役決定!かちゃクレオパトラだと!?なんてきゃいきゃいしていた昼過ぎ、私はその他の配役発表日=集合日、イコール退団者発表日であることをすっかり忘れていた。
多分16時の更新だと思う。ふとページを更新したら退団者のお知らせが出ていた。
筆頭には瀬戸かずや。
トップスターより学年も上なので薄々予想はついていたし、次作か次々作がキーになるであろうことも分かってはいた。けれど退団者として発表されるとどっと押し寄せるものがある。
私が宝塚を見始めたのは最近のことで、花組はポーの一族が初観劇である。あの時はポーツネル男爵を演じていた。美しくてダンディ、激昂しやすく、そしてシーラへの愛に溢れ、最後は愛する人と共に塵となった。この文を書きながら実況CDを聞き返しているが、深みのある低音を響かせて舞台に立つあきらは瀬戸かずやとしてのアイデンティティを確立していて美しい。タバコというより葉巻が似合う、美しくてエレガントな花男だ。伝え聞く娘役への甘い言葉や態度の数々(花組の男役は娘役に常日頃から可愛いね綺麗だねと言うそうだが、圧倒的レディキラーっぷりで瀬戸かずやに敵うものはいないだろう)(余談だがとある観劇レポによると宙組アクアヴィーテでずんちゃんこと桜木みなと氏が例の客席降りのシーンで観劇に訪れていた瀬戸かずや氏に果敢にも挑んだそうだが、口説かれるどころか逆に花男のおそろしさを見せつけてくれたという。なにそれ見たかった……!)。
ホテル阪急レスパイア開館のオープニングセレモニーにひらめちゃんと登場したあきらは特別に美しかった。素化粧のあきらは本当に美しい。雑誌ルナソルのインタビュー記事に掲載されたあきらのポートレートは何度も見返してしまう美しさである。目力、というより真っ直ぐ見つめてくるその目の奥にある何かに心を掴まれて離せない。美人が真っ正面から見つめてくるって心臓どきどきしてもたない。
あきらの経歴を述べれば、新人公演初主演が決まったのも早くない。バウや東上公演も上級生になってからのことだ。けれど決して諦めなかった。あきらだけに諦めない、これはご本人もインタビューで語っていることだが、諦めずにタカラジェンヌでいてくれたから新参者の私もあきらを見て美しい、素敵だと思うチャンスができた。歌もダンスも作品ごとに上達し新たな一面を見せてくれる。初めてあきらを見た時より歌声はより素晴らしいものになっている。今舞台上で輝くあきらはとても美しい。
私があきらを見たのはずっと上級生になってからの話だ。音校生や初舞台生、新公学年の頃から応援し続けてきた方にとって今日の悲しみ寂しさは一入だろう。対して私は所謂ファンクラブ、会に入っていた訳でもファンレターを送ったりした訳でもない。ただの宝塚が好きな全組観劇派のライトファンである。それでもあきらが宝塚という花園から旅立つ日を決めたことが寂しい。ただただ、あきらの行く路に幸い多からんことを祈らずにはいられない。きっとそういう宝塚ファンは多いのではないだろうか。
あきらの頭の形の良さを活かした艶々したオールバックが好きなので次の花組公演では目に焼き付けようと思います。まだあきらが退団するということを理解し切れていないけれど、まずは今日の気持ちを記しておく。
近年のファッション系展示会について
ここ数年でファッション系の展示が増えてきたと感じており、備忘録としてメモしておく。個人的調べによるものなので抜け漏れ・間違い等あればご指摘ください。
なお、常設で服飾関係の展示を行っている文化学園服飾博物館、神戸ファッション美術館での展示については特記事項がなければ除外し、また、年をまたぐ場合は初日の日程を基準として分類した。
※気が向いた時に更新します
2021年
ファッションインジャパン展 国立新美術館、島根県立石見美術館
※2020年開催予定であったが新型コロナウイルス流行の影響で会期変更予定
→新会期決定
島根展 2021年3月20日~5月16日(島根県立石見美術館)
東京展 2021年6月9日~9月6日(国立新美術館)
2020年
情報を集めている最中でこんな記事を見つけたのでこちらを参照していただく方が早いかと
ファッション・モードの展覧会2020〈関東・関西〉美術館での開催スケジュール&展示作品を紹介
写真とファッション展 東京都写真美術館
旧会期:2020年3月3日~
新会期 :2020年6月2日~7月19日
特別展「きもの KIMONO」東京国立博物館
新会期:2020年6月30日(火)~8月23日(日)
〔旧会期:2020年4月14日(火)~6月7日(日)〕
藍のファッション展
https://ashiya-museum.jp/exhibition/exhibition_new/13898.html
4月7日(火)~6月7日(日)→9月6日まで開催延長
芦屋市立美術博物館
志村ふくみ展 いのちを織る —滋賀県立近代美術館コレクションを中心に
茨城県近代美術館 2019年4月6日(土)~6月2日(日)
郡山市立美術館 2019年9月21日(土)~11月4日(月)
姫路市立美術館 2020年7月4日(土)〜 8月30日(日)
※茨城県近代美術館と姫路市立美術館は2021年1月3日時点で企画展独自のWEBページがみつからずリンク無し
人間国宝 森口邦彦 友禅/デザイン―交差する自由へのまなざし
旧会期:2020年5月23日(土)~7月12日(日)
新会期:2020年10月13日~12月6日
石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか
2020年11月14日(土)- 2021年2月14日(日)(会期変更有)
2019年
ドレス・コード?展
京都国立近代美術館:2019年8月9日~10月14日
熊本市現代美術館:2019年12月8日~2020年2月23日
東京オペラシティ:2020年7月4日~8月30日
2017年
ファッションとアート:麗しき東西交流展
2017年4月15日~6月25日
2016
文化勲章受章記念 志村ふくみ ―母衣(ぼろ)への回帰―
京都国立近代美術館 2016年2月2日(火)~ 3月21日(月・祝)
沖縄県立博物館・美術館 4月12日~5月29日
世田谷美術館 9月10日~11月6日
ポール・スミス展 HELLO, MY NAME IS PAUL SMITH
2016年6月4日(土)~ 7月18日(月・祝)
こどもとファッション 小さい人たちへの眼差し
2016年7月16日(土)~8月31日(水)
東京都庭園美術館(本館・新館)
2009
ラグジュアリー:ファッションの欲望 東京都現代美術館
日本学生支援機構奨学金を全額返還した
先日全額返還の届を出し、後は引き落としとお知らせのハガキが届くのを待つだけになったので記録がてら書いてみます。卒業後2年10ヶ月での全額返還でした。
※2020/1全額返還分の口座引落→2020/3/5頃に奨学金全額返還のお知らせ葉書が届きました。
結論を先に言えば、早期返還できた理由:幾つか運が良かったから
としか言えないけど、自分なりには頑張ってきたので記録させてほしい。
奨学金破産、返還地獄などのニュースが報道される昨今ですが、無事返還できた例として、主に貸与中の方の何か参考になればと思います。
奨学金概要
学校種:四年制大学・私立・文系
貸与期間:48ヵ月(2013年4月入学→2017年3月卒業)
貸与額:80,000円×48ヶ月=3,840,000円
入学時増額なし、第一種は採用基準満たしていたが不採用
利率固定方式(※卒業時=2017年3月は0.33%)
他の奨学金は学内学外・給付貸与全て不採用
繰上返還をした理由
昔(日本育英会時代)は教員や大学教育職に就けば返還免除されましたが、現在(日本学生支援機構)の貸与者は免除職もありません。大学院(修士・博士)の第一種貸与者は成績優秀者免除の可能性がありますが、学部はそのような規定もなく、返還額そのものを減免することはほぼ不可能です(死んでも連帯保証人と保証人に連絡が行くようですし)。また、日本育英会時代の貸与者は早期繰上返還で報奨金が出ましたが、日本学生支援機構になってからはそのような制度もありません。
減額返還、返還期限猶予制度、所得連動返還方式も返還額そのものを減額する制度ではありません。
なるべく返還額は少なくしたいものですが、返還額そのものを減額する制度はない以上、せめて繰上返還をして利子分だけでも返還額を少なくするのが現実的なところかと思います。
無利子の第1種奨学金のみなら定額をこつこつ返還し続けるのもありですが、第2種は利子分の支払いを減らせるため繰上返還するメリットがあり、奨学金の返還が残っていることで結婚、住宅ローン等々、今後の人生に影響が出るのも嫌で、将来の選択肢を増やす意味でも早期返還を選択しました。
また、後述しますが学部時代に学費負担のストレスから胃を壊しており、20年返還し続けることは相当なストレスになるであろうことも予測できたため、なるべく早期の返還をしたいと学部時代から考えていました。
ちなみにそんなストレス抱えるなら学費の安い国公立池というご意見はごもっともですが、学力等々諸条件により私立進学しています。
返還総額
返還総額3,862,586円-貸与額3,840,000円=利子22,586円
通常返還より11万円ちょっと利子分を削減できた計算です(計算が合ってれば)。
※下記参考金額
利子マックスの3.0%の場合:返還総額5,167,586円
2017/3貸与終了の固定利率0.33%の場合:3,974,737円(返還シミュレーションによる)
通常返還3,974,737円-繰上返還3,862,586円=112,151円
2017/3卒業なので本来の返還開始月は2017/10ですが、2017/8に繰上返還をしています。秋に後期分授業料を支払い、その後6ヵ月分は手つかずで保留していたのでその分と貯金を足した額を先に返還しました。第2種奨学金は卒業後すぐに利子が付き始めるので本当は4月早々に返せばよかった(反省点)。
もっと早く返還するなら在学中に返還する手もあるのですが、新生活の元手にしたり、就職後に初任給が出るまでの1か月~2か月の保険として返還しないでおくのも一つの手かと思います。企業によって初任給支給日は異なりますが、月末締め翌月25日払いみたいな企業だと5月25日までかっつかつの生活送ることに……それでなくとも殆どの企業で定期券代を一度立替する必要がある為、通勤経路の6カ月定期代分くらいは確保しておくことをお勧めします。クレジットカードで買えば初任給支給後に引き落とし日が来るとは思うのですが、学生時代の限度額だとギリギリの可能性もあるので。
第2種奨学金の利子に関しては2020.1現在、利率見直し方式の方が利率低いので貸与中の方は今後の動きを見ておいた方がいいかもしれません。
恵まれていた点
・入学時納入金は親が支払してくれた
・人的保証を選べた
・実家暮らし
・就職先がまともだった
入学時納入金:受験料と入学時納入金さえ用意できれば後は奨学金でどうにでもなりますが、入学時納入金は奨学金貸与前に支払う必要があるため、これを支払ってもらえたのは幸運でした。入学時納入金が自力で準備できない場合、JASSOの入学時増額では入学手続き期限に間に合わないため、下記の方法くらいしか手段がないと思われます。
1.高等教育の修学支援新制度で減免措置を受ける(対象者限定)
2.高校時代から奨学金を借りる
3.親名義で国の教育ローンを借りる
国公立大学の場合は殆どの大学で入学金減免・徴収猶予措置を設けているため、申請により納付時期を遅らせることができる可能性があります(最終的に不許可になっても申請から結果通知まで日数がかかるのでその間納付を延ばすことができる)。逆に私立大学では入学時納入金の延納はほぼ認められないと思われます。
人的保証:親戚が保証人を引き受けてくれたため、機関保証料を取られることなく貸与額全額を授業料に充てられたのも幸運でした。※今後は人的保証が廃止され、機関保証のみになるという報道もあるため要注意
実家暮らし:一人暮らしする余裕は皆無だったので、実家から通える大学があったことも幸運の一つかと思います。もし学費と生活費を全額奨学金とアルバイトで賄おうとしたら多分第2種最高額(月12万円)か第1種第2種併用しないと難しいと思う。最近の新型コロナウイルス流行でアルバイトが制限される可能性を考慮すると更に厳しい。
また、就職後も実家暮らしを継続できたことと、正規雇用で就職できたのは早期返還に最も効果があったかと思います。はっきり言って家賃とボーナスの有無、でかい。家賃手当は上限額が決まっている企業も多いと思いますが、通勤手当はほぼほぼ全額出ることが多いので、実家暮らしできるなら数年間実家暮らししてみるのも手かと。これも家庭環境に事情があったり毒親だったら難しい手段になるので全員にはお勧めできませんが、家族関係が良好なら第一候補として挙げていいと思う。たまたま就職率の良い時期に就職活動ができて、正規雇用でボーナスも出る企業に就職できたのが幸運だったのは否定できませんが……。
以下個人的な感想というか愚痴なので読みたい人だけ。
大卒資格を得て四大卒のみ募集の求人に応募でき、無事就職できたのは奨学金により大学進学できたおかげと言うしかないかと。日本学生支援機構に思うところは山ほどありますが、日本学生支援機構の奨学金が無ければ進学できなかったのも事実です。高校とは違う友人にも恵まれ、よい環境で指導を受け、専門分野の面白さを知れたのも大学進学したおかげでした。
流石に400万円近い借金を抱えて更に最低200万円以上の借金をする覚悟ができなくて大学院は断念しました。社会に出てみたら研究者ってめちゃめちゃ頭いいなと気付いてうぬぼれ具合を反省しましたが。専門分野の愉しみが段々分かってきたところで卒業したので学費の心配をしなくていいなら行ってみたかった。
在学中は学費支払いに相当悩み、かなり鬱々とした気持ちになったことも事実です。貸与額8万円では授業料全額は賄えないためアルバイトで補っており、授業が終わると走ってアルバイト先に向かうこともありました。経済的な心配をし続けながら大学に通うのは本当に辛いです。学部時代、お昼に見切り品のパン1個買うのも怖くなって何分も陳列棚の前で迷ったり、奨学金借りてるのが嫌になって毎週のように布団の中で泣いたり、学費のストレスから逆流性食道炎を発症しました。在学中は継続説明会やオリエンテーションの度に奨学金は借金だと言われ続けますが、あまり真剣に捉え過ぎると身体壊します。体調不良で休学したら休学費分出費が増え、留年したら奨学金が止まるので健康第一に生きましょう。弱った胃は数年経った今も弱いままです。金は後から返せても、失った健康は戻ってこない。死んだら借金してまで進学した意味無くなっちゃうので、本当健康だけは大事に生きましょう。
20200517
既に中止が発表されているが、真彩ちゃんはMS(ミュージックサロン)ではなくバウでのソロコンサートとかもう少し規模の大きい公演でも来たいと思う人はいたのでは?とちょっと思った。しかし、彼女は単独発光型というよりは相手役の男役がいることでより輝き、己と相手役双方を引き立てるタイプの娘役さんだなと思い返す。どの男役さんと組んでも相手をより魅力的に見せ、デュエットすれば歌上手に聞こえさせる、娘役芸と自立を兼ね備えた素晴らしい娘役だと思う。だいもん(望海)は元々歌うまだが、真彩とともに歌うことでより魅力を増し輝く。望海自身それを分かっているから真彩のことを「ともに戦ってきた」相手役だと表現したのだろう。勿論ソロで歌ってもとんでもなく素晴らしい歌うまさんなのでソロも聞きたいが、だいきほのデュエットを聞ける機会も残り少ないものかと思うと二人の歌声をと望んでしまう。贅沢な悩みである。
公演再開したらスケジュール全て組み直しだと思うので、いっそだいもんコンサートに真彩ちゃんが全日程出演してくれて、公演数が増えたら最高なのだけれど。チケ難がチケ難難難くらいになりそうだけど。
タカラヅカ300本パックなる大盤振る舞いをぽちりまして。
ステイホーム週間なぞと名付けられている今年のゴールデンウィークですが、楽天のタカラヅカ300本パックなる大盤振る舞いをぽちりまして、色々と見ては楽しんでいます。
あかねさす紫の花(博多座)
このパックで大海人皇子ver、中大兄皇子ver両方見られるのが嬉しい。
なんという充実したメンバー…………花組の実力者ばかりでどのナンバーも歌うまさんばかりで圧倒される
娘役方のお役が多いとお衣装も華やかで美しい。額田女王(仙名)、鏡女王(桜咲)、舟坂郎女(芽吹)、小月(乙羽)、十市皇女(音)、鵜野皇女(華)、様々な女人が物語る美しさよ。
まずは大海人皇子verから視聴。
みりおさん大海人皇子とゆきちゃん額田女王はもう言うことなしに素晴らしく。大海人皇子と中大兄皇子に問い詰められるたびに額田女王の頭飾りがしゃらしゃらと揺れて美しいこと……哀しいシーンなのに美しく。
れいちゃん天比古は愚直なまでに額田を愛して慕っていてつい感情移入してしまいますね、れいちゃんはこういう内に何か秘めたお役を演じるのが上手だと思う。抑えと激情の両面をみせられるから心の動きがより光る。その天比古にずっと寄り添う小月おとえみちゃんがいじらしくて。ちょっと婀娜っぽい姐さんから天比古のそばに居続けるところまでいじらしくて可愛い。たそ銀麻呂も情深いおっさんらしさがこの人ならではのお役。
くみさん舟坂は抜群の安定感。どの作品でもこの方がいると物語の解像度が上がるように思う。
十市皇女の音くりちゃんは童女の可愛さ満点。15にしてはやや幼いような気もしますが、大海人皇子と額田女王の間の子どもであることを強調するために少女らしさより子役っぽさを演出したのかなと思いました。木の実の歌はやはりお上手。『花より男子』や『マスカレードホテル』での豹変っぷりを知ってから見るとこの時の純朴さとのギャップが激しい。演技の幅にお歌の上手さも兼ね備えていて恐ろしい(勿論褒めてる)。
鵜野皇女の華ちゃんは額田女王との会話ワンシーンでぐっと語りますね、芯のある女性を演じるのは彼女のはまり役というか。100期生はこの時研いくつでしたっけ……研4……?
大友皇子の愛乃くんは下級生ながら口跡さわやか。
中大兄皇子ver
お役だけではなく展開、演出が2パターンでちょっとずつ違っていて、うん、これは通いつめたくなる……。演者側は覚える量が多くて大変かもしれませんがどちらも魅力的。こちらのパターンの方が中大兄皇子を慕う弟らしさが強い大海人皇子。れいちゃんのわんこっぽさが活き活きしていている。最初の馬駆けを表現したような振りはれいちゃんの方が野性味があって個人的には好き。大人の男の嫌らしさはちなつさんの方がお上手か。ここはやはり学年の差もあるような。即位の儀での酔ったふりして登場するシーンは美しさが光っていた。自分の元妻と兄がともに舞う姿を見た後のギラギラした舞からの乱舞、そして終幕。宝塚の中心は愛だと感じ入る終焉でした。
とりあえず一旦保存。また見たら書き足すかも。
Sante!
しょっぱなからなんちゅー豪華なオープニングで
からのいきなり中詰めかといわんばかりの群舞、銀橋渡り豪華~~~~~~~
ここの天使ちゃんたち可愛い可愛い。
男役群舞からの3カップルでのダンス、ここでひらめちゃんが花娘だー!?と一瞬バグる。ゆきちゃんのおみ足はダルマやタコ足のお衣装が似合いますね。
れいちゃんとしろきみちゃんのコックさん。花男のナイスコンビナイスカップルを思い出す。美味しいスープができたと思いきや「うえーーーーーーーーーー」なのか、そうかwww
銀橋渡りからのデュエダンからの銀橋渡り。マイティ―銀橋渡りソロですね。
れいちゃんは踊ってる時がやっぱりいちばん楽しそうで素敵。酔っ払い風味のロケットボーイやんちゃでいいな。このロケットのお衣装お色もデザインも可愛い。カンカン風味でふりふりのペチパン見せるのも元気いっぱいのロケットだからアダルトっぽくならなくて絶妙なバランスだなと。
からの明日海さん女装。細い。周囲が比較的ボリューミーなフリフリお衣装だから余計細さが強調されるような。ちらちらと目に入る舞空ちゃん(強い)
そして専科お二方の魅せ場。艶やかに聴かせていただいて……。ショーで専科さんがしっかり一場面持たれるのは珍しいような気がしますがこれはいい場面。
死と復活の場面。キキちゃんはこういうちょっとエキゾチックな要素が入ったお衣装が似合う。明日海神はほんとにキリスト様みたいな。茨の冠がこうも似合うか。あきらさんに羽むしられちゃう華ちゃんかわいそ。聖歌?讃美歌?のソロは音くりちゃん。この場面に彼女以外の人選はなしと思わせる歌声。音くりちゃんは祈りの歌がとても響く歌い手だと思う。千秋楽映像なのでお花をつけた退団者への拍手があたたかい。
もういちどエピローグ5人の場面。主題歌を歌いながら銀橋渡りする姿は華がある。失礼ながら申せばこの5人超絶歌うまが揃っている訳ではないのだけど美しく聞かせることができるのは路線スターの凄さかなと。
エイトシャルマン!!!!!!!!!!これはゆきちゃんの魅力を語るうえで外せない。退団さよならショーでも人数バージョンアップ版をやってましたが、花娘の上品さと美しさ優雅さがありながら力強くて何度も見返したくなる。
この仙名エイトシャルマンと愛希怒りのロケット(@月組BADDY)は娘役の力強さという点で共通しているものの、ベクトルは別方向に向いているのが興味深いです。
フィナーレ、男役群舞で飾りのない燕尾服で胸には赤薔薇。一人だけ白薔薇というのが涙を誘う。
音楽もクラシカルにこれぞ正統派男役群舞!と言わんばかりの美しさで好きです。
エトは音羽・朝月・更紗の96期娘役でのトリプルエトワール!ひらめちゃんはこの公演後に組替えになったので同期生での思い出になったのでしょうか。
おうちでタカラヅカ第2弾もきたので見るもの沢山で嬉しいばかりです。
『金色の砂漠』プロローグの柚香・瀬戸・水美・鳳月歌い継ぎ
ここの歌い出しの前、階段へ降りる振りが美しくて、お顔が見えずとも背格好から男役さんなのは分かるのだけど立ち振る舞いはバレリーナのようで、そういえばれいちゃんはバレエがベースにある人だった……と思い出す。Sante!やBEAUTIFUL GARDENでも花男スターの歌い継ぎは声質や歌い方の違いと美しさが堪能出来て好きな場面。
熱く常に持ちうる全力で歌う柚香、低音に渋い風格とダンディズムを魅せる瀬戸、癖がなくのびやかさのある水美、高音の響きにある種の高慢さとノーブルさが同居した魅力のある鳳月、それぞれの良さがあって華やか。
雪組ワンスアポンアタイムインアメリカ 感想
終わってしまったけれど雪組ワンスの感想など。
コロナの影響で宝塚も6月末まで中止、スケジュール組みなおしが決まりさびしいので過去の公演を振り返ってエネルギーを貰おう作戦でちまちまと感想を書いてみる(早くムラまで行ける状況になりますように……)。
この公演は新型コロナウイルスの影響を受け、東京公演は半分以上休演中止という非常に厳しい状況でしたが、雪組生の気迫は常以上に迫る物があり、素晴らしかった。奇跡的に劇場で一度だけ観劇でき、凄い物を見ている、というのが一幕終わった時の感想だった。座席から立ち上がるのも惜しい圧倒的パワー、あの熱量を体感できたのは幸福だった。
総観とだいもんヌードルス
だいもんの男役としての力技、ただひたすらにすごい
ワンスは原作未視聴であらすじだけとりあえず見たのですが、原作映画は完璧パーフェクトにすみれコードぶっちぎりのようで、すみれの園用に表現をマイルドに変えていましたがそれでも暴力、犯罪、DV、ギャングに強盗とキーワードだけ並べてみたらすみれコードぎりっぎりのラインを宝塚として成立させ切ったのはだいもんの実力によるものが大きかったと思う。
デボラは抑えた演技が光って美しかった。『科捜研の女』の榊マリコ(沢口靖子)のようだと少し思った。『ファントム』の可愛らしいクリスティーヌとは違う、美しい大人の女性がそこにいた。個人的にだいもんは憑依型の役者であり、真彩希帆という役者はそうではないと思っていたのだけど、今回のデボラは最後まで役が乗り移ったような凄みがあり、彼女の演技の素晴らしさを体感した作品だった。いや『ファントム』のクリスティーヌも勿論凄いのだけど(ファントム・クリスティーヌともに歌うますぎてファントム再演のハードルを爆上げしたし)、演技という面で見たらワンスの方が深みを増していたように思う。皇后になることを純粋に夢見る可愛らしい幼少期、ブロードウェイのスターになった青年期、一線を退いてチャリティ活動に注力した壮年期、時の流れが分かりやすかった。
個人的にだいきほのデュエットダンスは一本物だとお芝居の延長線上にあるような雰囲気がとても好きです。ファントムもワンスも本編とは別にこういうifがあったのではないか……と思わずにはいられない。
お衣装どれも素敵でしたが、あのピンクのふわふわ超ゴージャスお衣装、好きです。初日映像で見た時から度肝を抜かれる豪華さ……宝塚の大階段と組子数をフル活用したお衣装の表現、最高。
以下役ごとの感想雑感等々
彩風マックスは頭が切れる悪者感とナチュラルに暴力振るうサイコパス感のバランスが「うわーこの人めっちゃ悪人……!」と思わせてくれる。キャロルのことを前振りなく叩く、今風に言えばクソDV男な訳ですけど、だからこそキャロルの一途さが引き立つという……。いやこんな男現実にいたらキャロルに絶対別れろって言いますけど。言いますけどお芝居の上ではこの非道さがヌードルスの人間らしさとの対比にもなっていると思うわけで。非道になり切れなかったヌードルスととことん悪道突き詰めていくマックス、デボラとキャロルは対比がはっきり描かれていて印象的でした。
彩凪ジミーは最後のどんでん返しが……!公演終了後なのでネタバレもなにも無いとは思うんですがあえて結末を知らず、ここは原作も見ず衝撃を味わって欲しい。
あーさキャロル。全編を通してあーさの演技力の高さ、美しさが存分に活かされ、キャロルという一人の女性がそこに立っていた。こういう恋愛依存気味な女性っていつの時代にもいるよね、と思わせる役作りで、マックスに暴力振るわれても自立できず愛人の立場に甘んじているのも、当時の女性の地位を考えれば仕方がなかっただろうと思わずにはいられない。常に自立を望んだデボラとどこまでも愛した人と共に落ちていくことを選んだキャロルの対比が際立って物語の立体感を高めていた。キャロルが保守的・遅れている訳ではなく、一人の生き方としてどのような道を選んだかという。
さよなら禁酒法~♪ 超かわいい
綾ニック、彼がこの作品唯一の良心ではなかろうか……。デボラをマネージャーとして陰日向によく支え、ほんっといい人ですよね。でも女の子に声掛けられると、ええ~~~なんていいながら嬉しそうについていくあたりがまたいい。きな臭い今作で貴重な癒しとなる善人。
最後のヒメさんエトワールは冒頭「いい夢だけを~」の時点で泣いてしまう。宝塚観始めたのが最近なもので、雪組は『ファントム』が初観劇でしたが、その時のカルロッタが忘れられなくてとても素敵な娘役さんの一人だと思っていました。ミューレボでも娘役群舞の前面でガンガン踊って歌って美しい声を響かせていらしたのが思い出に残っています。組長・副組長に就任されなかったのでご卒業が近いのかもとは思っていましたが、歌姫がまた一人いなくなるのはただただ寂しいものです。
歌詞がこのご時世に妙にハマり胸にグッとくるものがありました。感染流行が早く収まりますように。
パレード
舞咲(エトワール)
↓
彩海・縣・諏訪
↓
潤・綾・彩
↓
朝美
↓
彩凪
↓
彩風
↓
真彩
↓
望海
銀橋並び
※頼りない記憶等々かき集めた自分用メモなので合っているか保証しません。もし間違い等ありましたらご指摘いただけますと大変嬉しく存じます。
愛・橘・野々花・桜路・潤・煌羽・沙月・透真・千風・綾・舞咲(退団・エト)・彩凪・真彩・望海・彩風・朝美・奏乃(組長)・早花(退団)・真那・彩・久城・笙乃・天月・星南・真地・杏野?
超今更なみゅれぼメモ
超今更ながら『Music Revolution!』の感想メモ
だいきほの退団発表もなされ、もうワンスも東京公演というのに今更みゅれぼの感想を纏めたくなったので書いておく。チケット運に恵まれて自己最高の4回観劇でした。お芝居もショーも何度見てもよかった。というかミュージックレボリューションの略はみゅれぼですかみゅーれぼですか。
個人的には超楽しかった。見どころ盛りだくさん、トップ、上級生から下級生まで今の雪組の魅力全力で詰め込みました!感がある。全国ツアー用に使いまわししやすくしてあるとか色々意見もあるらしいけど、正直あの大号泣壬生義士伝の後に楽しく盛り上がれて「あーよかった!」という気持ちで帰れるだけでみゅれぼは大いに意義があると思う。
だいもんに悲劇が抜群に似合うが故に雪組は「ひかりふる路」「ファントム」「壬生義士伝」等々のシリアス演目が続いているので、ショーは一転してキラキラ輝いて最高に楽しく!格好良く!美しく!華やかに!の対比が素晴らしいと思うのである。しかしだいもんは本当にどシリアス悲劇が似合ってしまう。これも素晴らしい才能だと思う。
全体的に娘役さんのお衣装がパンツorレギンスにオーバースカートのスタイルだったのがガンガン走って踊って動きまくるこのショーに合ってた。
以下印象に残ったシーンを
*プロローグ
格好いい!強くて格好いい!お衣装もシルバー×黒ベースで格好いい。
組子大集合したギラギラの熱さが「ショーだ!!!!!盛り上がる!!!!!!!!!!!!」と一気に気持ちを爆上げしてくれるのでお芝居で大号泣したことを忘れてショーに熱中できる。壬生の湿っぽさを吹っ切ってわくわくさせてくれる。ぐいぐいと引き込む力に元気をもらえる。
*カウディーリョ
ガウチョの場面でのあーさ(朝美絢)、素晴らしく美しい。ガウチョ達が踊るシーンでスペイン兵は立膝の姿勢で待機しているのだけど、あーさの背中がものさしでも入れているのか?ってくらいぴしーっと伸びている。4回見てどの時もあーさの背中はまっすぐ伸びていたので背筋の美しさは意識しているのではないかと思う。兵士としての忠実さ、潔癖さまでも感じさせる立ち振る舞いに「あ、この人がリーダーだ」と納得する。統率のとれたスペイン兵の動きはラテンのノリで踊るガウチョ達との対比が引き立てられてよかったです。
*JAZZ
咲ちゃん!脚が長い!!
サックスとトランペットを持ったあがたとあやなコンビが賑やか。そして歌って踊るヒメさん(舞咲りんさん)、お歌もダンスもパワフル。デュエットする叶ゆうり氏との駆け引きから目が離せない。上級生娘役×下級生男役の組み合わせ好き。
*中詰
銀橋からあーさ登場。毎回見逃さないようにしようとしつつ前場面の拍手を続けていてオペラが追い付かなかったことがあり悔しい。原色寄りのカラフルなお衣装を着こなしてしまうジェンヌさんすごい。
*カノン
ひとこ(永久輝せあ)中心のダンサー選抜シーン。全員揃ってのフェッテすごい。ひとこ1場面もらって凄いなーと思ってたら組替え発表でびっくり。
この公演で退団されたJIJIくん(凰華はるな)のソロでの客席からの拍手があたたかくて好きでした。
*Music is my Life
みんな真っ白お衣装でマイ初日の際は「……退団公演だったっけ?」と一瞬思ったことは否定しない。けどあやちゃんが雪組子やかちゃに囲まれて楽しそうなので良かった。だいもんとかちゃが89期同期でわちゃわちゃしてるの可愛い。
のちに明日海さんもシャルム!で真っ白お衣装の場面やってたけどあれは本当に退団公演だったから寂しさとない交ぜだった。普通の公演で退団公演風みたいな思い出のシーンやるのは純粋に楽しめていいかもしれない。
*娘役群舞
真彩ちゃんが娘役引き連れて踊る娘役群舞、美しく優雅で素晴らしい。歌姫真彩ちゃんのお歌聞きながら美しい雪娘さん方の群舞を見られるなんてもう最高じゃないですか?群舞のセンターで踊るヒメさんはキュートで可愛くてちょっとコケティッシュで美人でお姫様でした。下級生娘役の初々しい可愛らしさとはまた違う、上級生ならではの、上級生にしか魅せられない美しさ。ほんとこの方は研いくつになっても宝塚の娘役の素敵なところをぎゅっと凝縮してみせてくださる方なんだなーと思います。ワンスでの退団発表されてとっても寂しい。最後のエトワール楽しみにしてます。
個人的に雪組の娘役群舞は上級生娘役が中心で踊っているところが好きです。もちろんトップ娘役が引き連れたり、推されてる娘役さんが中心になるのもそれはそれで好きだけど、どんなに上級生になっても美しく可憐な姿を沢山見せてくださるのも素敵だと思ってるので。
*フィナーレ
このデュエダンが友の会からの2020年カレンダーポスターになっていた(はず)。
前作ファントムのデュエダンは(生まれ変わった)エリックとクリスティーヌの幸福なifストーリーのような物語の続きを感じさせるものでしたが、今回は純粋にだいきほのデュエダンという感じでこれも好き。カゲソロの愛すみれ嬢流石でした。雪娘さんはヒメさん、愛すみれ嬢、今回大劇場公演初エトワールの羽織夕夏ちゃんと歌うま娘役さんが順調に育成されていますね。
綾くんのサッチャナイは場面的にどこでしたっけ……キラキラした押し出しのいい感じが星組育ちだなあと。
お芝居の壬生義士伝は号泣し過ぎて感想書くのも涙目になりそうなので簡易に。
後半になると客席のあちこちからすすり泣きが聞こえたのは初めての体験でした。佐助さんがおにぎり握る辺りで皆様涙腺崩壊の気配がした。私は号泣した。ティッシュを膝上に置いておかなかったことを心底後悔した。鼻ずびずびです。
観劇2回目以降は結末が分かってる分、冒頭から涙腺ゆるんで雪ん子に囲まれて踊る吉村としづの場面からハンカチ必須でした。あの雪ん子ちゃんたち可愛かったね。
しづ入水自殺未遂からの嘉一郎とみつが「おら飯なんていらねえ!」と叫ぶのも涙なしではみられなかった……あれは泣いてしまう……貧しくてもひもじくても最期まで武士の子を貫き通した嘉一郎、彩海せらくん好演でした。
大政奉還の曲(天下の孤児)は歌うまさんが集結していてあの人数であの響きで聞きほれてしまいます。
しかしだいもんはトップになってから何回死んだことになるのでしょうか。そして雪組のフランス物率の高さよ。でも大好き。
私にとっては2019年で一番見終えた時の充実度が高かった公演でした。
20200613追記
録画してあったミュレボを見返していたら、男役群舞後の中詰めでなぎしょを中心にヒメさん方が銀橋に出てきたシーンで泣いてしまった。
この頃には退団を決めていらして、大劇場では最後のショー作品出演になることも分かっていた。特に歌とダンスで輝くヒメさんがこの公演では特別美しく見えた。退団を決めたジェンヌさんはよりいっそう美しく輝くと言われるものだけれど、この時見ていた美しさ、輝きを忘れられないのはそういう背景もあったからだろうと今振り返ると思う。